Case Study 事例
【販路開拓支援】コロナの影響を受ける居酒屋店の挑戦! ECか、営業か???
横浜市中区に居酒屋「漁師小屋」を運営。三浦半島の美味しい魚介を中心に好評を得ている。新型コロナウイルス感染症の影響により徐々に客足が遠のき、度重なる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響により営業自粛などに取り組まざるを得ない状況となった。自粛解除後も以前のようにお客さまが戻ってくることはなく、厳しい状況が続いている。そうした状況の中、EC物販事業への挑戦を決意!中々最初は大変で。。。。
強みのある新商品の開発が完了、販売チャネルをどうするか?
自社の強みである新鮮な海産物を使い、居酒屋店での〆の一杯を小売販売用に制作した冷凍たこ飯、冷凍鯛飯などの商品群の開発を完了させた状況であった。新規事業を担当するのは専務取締役の鈴木裕子氏。本商品を自社ECサイトと大手モールサイトで販売をすべく活動を行っている状況であった。しかしながら、ヒアリングを進めていくと鈴木氏はPCによるメール送信もままならならず、WEBマーケティングの知識も全くないという状況であった。サポートするスタッフもほとんどおらず、EC販売を主眼において拡販を行うのは極めて危険な状況であると思われた。 拡販のための具体的な行動とは何か?
ECによる拡販を進めていきたいという相談者の希望に寄り添いながら成果を上げることを考慮した結果、WEBマーケティングの知識の補充をしながら、つながりを活かした営業活動にも注力を頂くよう提案。具体的には、EC、リアル営業双方をバランス良く行い、一つ一つ目標を達成していくことが売上向上に繋がるということを理解していただいた。提案を行ったところ相談者は行動を即開始。まず、商工会議所が主催するパソコン教室への受講を開始、ほどなくよろず支援拠点とのやり取りは電話からメールに切り替わった。同時に、同社が繋がりのある食品問屋や商工会議所の紹介によって次々と百貨店や催事主催者、小売店などとの面談をこなし、目標をクリアしていった。
支援のポイント
飲食店を長く経営してこられた方は、『営業=お店を開けること』と思ってしまっているケースが多くみられる。ECへの取り組みも全く同じで、ECサイトをオープンしさえすれば何とかなるのでは?と思っていらっしゃる状況であった。ECを成功させたいという気持ちに寄り添いながら、一方で成功体験を積んでいただくことが重要と考え、伴走しながら一緒に考えていきましょうというスタンスで支援を行うという姿勢に留意した。 新商品売り上げは5倍に! 顧客リスト数も徐々に増加!!
鈴木専務のPCスキルは飛躍的に向上し、ワードでの文書作成、メールの送受信などはほぼ問題ない状況にまでスキルアップした。事業再構築補助金にもチャレンジ、電子申請で申請を行って採択を勝ち取るまでの成果を上げている。月間の催事販売日数や卸売り先数、ECサイトの購入者実績数などの目標値が徐々に向上、令和3年5月の月商は約100千円、販売個数は180個ほど/月であったものが、直近の令和4年5月には約500千円、900個ほど/月にまで向上、成果を上げている。
※相談者様の声
飲食店での商売と違って、今までいかに「待ち」の営業をしていたかを痛感させられました。卸先の開拓やECサイトへのリピート施策など、ご指導いただいたことでできていないこともまだ多く、これからまた取り組んでいきたいと思っています。このような取り組みは居酒屋店舗の経営にも応用ができるので、会社全体のレベルアップにつなげていきたいと考えています。